選択を迫られたときに使う力「諦める力」

はじめに

この本を手に取った理由は、3つあります。

  1. Amazon prime会員の対象の本のため(kindleで即座にダウウンロード)
  2. タイトルにとても興味が惹かれたため
  3. 仕事を辞める時期で参考にしたいと思ったため

僕は、目標として月に一冊以上の本は読書しようと頭の片隅に置いております。

理由は、知識をアップデートし続けたいことが一番にあります。人の考えや言葉を、本によって自由な時間に吸収できることは、自分のためになりやすいと考えています。

また、自分の悩み事を解決してくれる可能性も高いことが理由にあります。

知識を身につける喜びを味わいながら、問題解決のヒントになり得る読書は、とてもコストパフォーマンスが高い印象です。

そんな前提があり、仕事をやめようと決めた時に、見つけた本でした。

諦める力

とても興味深い力だな。と第一印象で思いました。

なぜ、興味が出たのでしょうか?

僕自身の人生を過ごして、少しながら、この言葉に近い考えを持っていたことに理由があります。

社会人になり、一向に上手くならないことが多く感じるようになりました。

野球をしていて、上手くなっていくスピード感と明らかに違う気がしたのです。

僕の中では、野球をやることは得意な方でした。得意なため、練習することはそんなに苦ではありません。得意だったから好きにもなっていきました。努力するというより遊ぶ感覚でやれていた気がします。

しかしながら、仕事はそのように行きませんでした。理学療法士として社会人のキャリアをスタートしましたが、ある程度の実力の伸び具合を感じることが出来ましたが、野球程ではありませんでした。

安易に野球と理学療法士としての仕事を比べることは出来ないとも思います。

ですが、その選択肢によって適材適所があり、成長できるスピードが違うのではないかと思い、見極めるためにはどいうしたらよいのかと日々を過ごしていました。

このような背景もあり、カメレオンが虫を捕えるぐらいのスピードで手に取りました。

気付き

実際に読み進めていくと、為末大さんの人生を踏まえながら、アスリートとしての選択、またその時の心境や考えていたことをまとめてくれている本でした。

日本で名を残す人でも伸び悩む苦悩があり、選択をするために熟考をして前に進んでいくのだと勇気を貰いました。

具体的には、為末大さんの現役時代に100m→400mハードルと自分の能力を見極めながら種目を変えています。

それは、「勝つため」という目的を追い求めたことにあります。

また、別の方の有名な話も例えとして、挙げてくれています。

あのIPS細胞を開発した山中伸弥氏も整形外科医→研究者にフィールドを変えた際にも

目的である「患者さんを治したい」は変えずに出した答えでした。

その、フィールドでは活躍できないけれど、得意な分野に行けば活躍できる。

目的を変えずに、手段だけ変える選択なら諦めても良い。

とても共感できます。

僕の人生に置き換えて考えていくと、自分の興味があることに対して、実際に試して感じることを正直に表していくことが大切だと思いました。

また、苦手なことを克服する時間よりも得意なことを伸ばす時間に力を注ぐことが大切

と、この本を通して、より強く思います。

ただ、気を付けなければいけないことは、本気で実践すること。

本当に向いているのかどうか分からないため。これは、経験則になりますが見極めが大切ですよね。

その上で、野球と仕事という自分の経験のように、同じ努力量でも成長できるスピード感や楽しさ、遊ぶ感覚で実施できるかどうかなどの自分の感受性を鋭くして物事に取り組むことが重要になるなと知りました。

誰でも悩むときがあると思います。

この仕事を続けた先に明るい未来はあるのか?

あの仕事の方が向いているのではないか?

その際には、ある選択に対して、周囲の反対意見もあります。

その際に、役に立つ思考を引用します。

スポーツの世界では、とりわけ「中途半端なところで諦めるべきでない」という価値観が強い。途中で諦めたら、どの世界に行っても同じことが続くぞ、とお決まりのように言われる。そういう人には聞いてみたらいい。

「では、あなたは僕がやめずに続けたとして、どのくらいまで行くと思いますか」

その問いに対する答えが具体的で根拠のあるものなら、考えを直すのもありだと思う。しかし、ただ「諦めるな」と言っているだけなら聞き流せばいい。

引用元:諦める力 為末大

ごもっともな意見ですよね。

何か根拠を元に話しているのか、そうでないのかを聞けば良いのです。

納得のある選択をするためにも、自分自身の根拠も大事ですね。

まとめ

本気の行動や取り組みの先での諦めはマイナスではない。

目的を明確にして、自分の能力を活かした手段を選択することが重要になる。

そのためにも、まず知って行動してみる。

その経験を大切に熟考する。

Do→P→D→C→Aが分かりやすいかもしれませんね。

人生に活きる本でした。

自分の感想や気付きが参考になれば嬉しいです。

ありがとうございました。

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