最近の傾向として、転職をすることは認められてきているというか、普通になってきているような気がしてます。
その象徴としては、大手企業による終身雇用制度の撤廃が約2年前に発表されてましたよね。
トヨタ自動車の豊田章男社長の終身雇用に関する発言が話題を呼んでいる。13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。
引用元:「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか 北西 厚一 日経ビジネス記者
また、市場価値の高い人材を目指す発言など個人の時代とも言われていますよね。
そのような時代の流れで、私も転職経験があり、失敗談を共有できれば良いなと思っております。
私の失敗談を共有することが出来れば、次に転職する方達の予防策になるのではないかと考えるためです。
また、背景として言葉の定義付けをしたいと思います。
- 軸ずらし転職:業界と業種のどちらかを変える転職
- 全部ずらし転職:業界と業種の両方を変える転職
はじめに
私は、元々理学療法士として働いておりました。
その際には、理学療法士として、病院や施設を転職したのですが、計2回経験しました。
同じ職種で転職する際には、知見を広げられる感覚がありました。
1回目の転職では、病期(ケガや病気の時期:急性期・回復期・慢性期)の違いで患者さんの状態の違いや、自分の理学療法の先を見ることができるなど、メリットが多くあった気がします。
2回目の転職でも、対象者の違いを知ることができました。大雑把に分けてしまえば高齢者とスポーツ選手です。行う治療がまるで違いました。ストレッチをするにしても、伸ばす範囲が違いますし、筋力トレーニングでも負荷量が違います。
当たり前と言えば、当たり前なのですが、世界が違うような感覚でした。
ここまでは、同じ職種なので経験を積み上げられるような気分でもあります。メリット・デメリットがあると思いますが、今考えてもメリットの方が多い気がします。
軸ずらし転職とも言い難いですが、2回目の転職では、似てるとも思います。
ここからが、本題です。
理学療法士→ネットワークエンジニア(と言っても手伝い業務しか経験できていません)への転職をした時に、問題が起きました。
問題点を下記に記載します。
- 給与が全く上がらない
- 知識がまるで違う。故に経験が活きにくい。
- しんどい。価値を提供出来ないため。
このような問題は、実際に転職をした後に気付きました。
転職する前には、意気込みだけはあり、勉強にて知識を養っていくことに自信がありました。自信過剰気味でしたね。
改めて、過去を振り返っても良い転職パターンではなかった気がします。
気付き
読書をしてても、このような記載はされています。
おすすめできないキャリアの選択は、「職業と業界の両方を変える転職」だ。たとえば、小売店の店員から、メーカーの購買部、教育機関のテクニカルサポートというような転職がそれにあたる。こういうキャリアの道を歩む人は、収入がなかなか増えずに苦労することになるだろう。それぞれの仕事で身につけた知識、経験、人脈、スキル、すなわち人的資本が、次の仕事でほとんど生かされないからだ。
引用元:アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書 アンドリュー・O・スミス[著] 桜田直美[訳]
転職をすれば、仕事の進め方などさまざまな変化を経験します。覚えるべきことも多く、最初は非常に苦しい思いをするはずです。そのため、私は、業界とポジションが同時に変化するような異業種間転職に対して、積極的に賛成はできません。転職を考えるときは、「同業界だけど別のポジション」、もしくは「ポジションは同じで別業界」というずらし方が基本となります。
引用元:転職2.0 村上臣
ちなみに、村上臣さんがおっしゃっているポジションとは、営業職であっても担当先(大企業か中小企業かなど)によって業務内容が変わることを言っており、職務内容が一つのポジションと定義しています。
自分の経験としては、お金を稼ぐために転職したことも理由の一つでした。最初は、知識・経験がなく給与が少ないことを覚悟して転職するのですが、、、
なにせ、ハードです。
右も左も分からない状況で、日々大変な上で覚えていくしかありません。
また、確実に前職に戻る方が楽だな
と誘惑もあります。ハードです。
このことからも、全部ずらし転職は失敗する確率が高くなると考えます。
まとめ
全ては、目的や目標に対して転職すると思いますので、手段を間違えないようにして頂きたいです。
今回としては、全部ずらし転職は手段として、間違っていました。
ただ、この経験自体は良きものとして残ります。
次に転職する際には、間違いなく軸ずらし転職をして、キャリアアップを目指します。
この記事を読んでいただく、皆様の参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。